LDSSが皆様に提供するソリューションは考える力と創造する力、その背景の構造化力・体系化力の3つの思考力のビルドアップです。方法とそのための道具(デザインテンプレート)をバンドリングしたメソ ッドを繰り返し使っていただくことにより、無理なく自然に3つの思考力を身につけていただくことができます。その時きっと、新しいものの見方・考え方で、世界が輝き開けることでしょう。
LDSSの提言する考える力は、いわゆる分析・立案といった従来の考える力の概念を超え、その前提としての現状と向き合う整理する力、考えるために人の考えを聴く力、人に考えを伝える力まで包含した概念です。整理する力・考える力・聴く力・伝える力の思考の4WD(四輪駆動型)がLDSSの提言する考える力なのです。デザインテンプレートはこれら4つの力をエクササイズする機能を備えています。考える力は問題発見力を養い、問題解決力へと誘います。LDSS方式の考える力はシンキングカタログとイメディアの2ブランドで体験していただくことができます。
創造するために必要な能力は何か。エジソンの言葉を借りるなら1%の直感(インスピレーション)や豊かな感情を背景にしつつ、LDSSではアイデアをデザインしていく能力、4つのデザインエンジンという概念を提言しています。ひとつめのエンジンはアタマの中に飛び散らかった、浮かんでは消え、脈絡なく連なるアイデアを整理するエンジン、脳内整理力。明確な主題・コンセプト・テーマといった概念を造るエンジン、概念創造力。その概念を軸にあらゆるアイデアをロジカルに構造的・体系的に編集するエンジン、編集力。そしてそれを外の世界につなげていくエンジン、表現力。これら4つのデザインエンジンのあなたなりのオリジナルを体内に埋設することにより創造する力が身につきます。創造する力は到達点であるビジョンを描き、その道程における課題設定力を養い、課題解決力へと誘います。この分野をサポートするメソッドがアイデアファクトリーとイメディアの2ブランドです。
考える力と創造する力の違いをこどもの遊びでたとえるなら、ルールを知り、どうしたら勝てるだろうと工夫することが考える力であり、どうしたら新しい遊びができるだろうと創意する、ルールをつくることが創造する力だともいえます。
考える・創造するという行為の背景に必要な力が構造化力・体系化力です。ものごとを、思考の対象を構造的に読み解く力、再構築する力。構造的なものごとを体系の中で読み解く力、あるいは体系化していく力。
ものごとを構造体として把握し、有機体として認識する力。ものごとを全体で考え、全体を動かす力。LDSSではこれらを構造化力・体系化力と呼んでいます。
「新幹線で東京へ出張する」という言葉にはこの構造と体系の意味合いが含まれています。新幹線で東京へ出張するという全体像はこうです。自宅から最寄のバス停へ徒歩10分、そのバス停から最寄のJRの駅までがバスで15分、そこから新幹線の駅までJRのローカル線で20分、新幹線の駅から東京駅までが2時間30分、東京駅から営団地下鉄駅まで徒歩10分、そこから目的地の最寄り駅まで営団地下鉄で15分、最寄り駅から目的地まで徒歩5分。ここでは新幹線という核になる交通機関(=構造)の他にバス、JRローカル線、営団地下鉄という交通機関が関連しています。これらの交通機関が体系化されたものが交通システム(=体系)です。つまり東京出張は新幹線にしようか、それとも飛行機にしようかと考えることは新幹線や飛行機といった交通機関=構造を考えると同時に、その他の交通機関が組み合わされた交通システム=体系をも同時に考えていることになります。このことがものごとを考える・創造するといった行為の背景に構造化力・体系化力が必要であることを証さしてくれています。